【お知らせ】
「雉」ホームページリニューアル再開
長らくお待たせ致しました、令和6年4月1日、リニューアル作業も無事終了し、
新生「雉」ホームページを公開しました。
「見て楽しい、使って楽しい」ホームページを目指して、内容も全て一新、
スマホの小さな画面でも見やすいデザインへと工夫してみました。
これからもご支援を宜しくお願いします。

『武蔵野吟行案内』その1 「深大寺」  ~武蔵野に春を呼ぶだるま市~

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『武蔵野吟行案内』は俳人協会発刊の吟行案内シリーズの一つ。このシリーズは吟行に必携と評判を呼び、現在は、(1)『大和吟行案内』から(35)『福島吟行案内』カラー版まで発刊され、吟行の企画、現地の案内にと会員に活用されています。
『武蔵野吟行案内』は平成元年初版発行。沢木先生が当時会長を務めておられたこともあり、作品も掲載されています。

掲載対象地は東京都西部の各所55地区で、今回ご紹介するのはその中の一つ「深大寺」。
深大寺と俳人の縁は深く、境内には句碑(篠原温亭、皆吉爽雨、中村草田男、小林康治)が多数建立され、裏山の墓地には、石田波郷と皆吉爽雨の墓も建てられています。
当地を詠んだ作品では、「初時雨白鳳仏のひざの金」欣一、「まんさくは煙のごとし近かよりても」綾子の二句が同誌に掲載され、折々に訪れ、四季移り変わる武蔵野の豊かな自然をお二人仲良く楽しまれていた様子も浮かんで来る様です。

深大寺の諸行事で最大のものが、3月3日開催される「厄除元三大師大祭・だるま市」。
江戸時代の文献にも「近在より群参す」と記されている歴史と伝統ある行事なのです。
関東の「だるま市」は、お正月1日、2日開かれる「高崎だるま市」を皮切りに各地を巡り、ここ深大寺の「だるま市」が最後。売り子の元気な掛け声とともに、境内がだるまの赤一色に染まる事から、「武蔵野に春を呼ぶだるま市」とも呼ばれています。
ご存知のとおり「達磨市」は新年の季語、春季に「だるま市」を詠むのは一工夫必要ですが、当日も句帳片手の吟行グループを何組も見掛けました。
開催は曜日に関係なく、毎年3月3日と決まっていますので、来年は是非お出掛け下さい。

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