【お知らせ】
「立春」も過ぎて、歳時記も春へと変わり、編集部も1月より新体制へと変わりました。
新編集長に石井和子さんが就任され、副編集長には浜田さんと津川さん。
編集委員には堀向さん、海生さん、松永さん、甲野さん 大片さん(会計兼務)がそれぞれ就いております。
日頃から大変お世話になっている編集部ですから、引き続き会員の力で支えていきましょう。

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季節の写真


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日光千手ケ浜のクリンソウ
クリンソウは我国原産のサクラソウ科の多年草で、湿潤な場所を好み生息しています。
4月から6月に花茎が伸びて花がつき、その姿が仏閣の「九輪」に似ていることがその名の由来とか。関東で有名なのは日光。
特に奥日光千手ケ浜のクリンソウの群落は素晴らしく、シーズンには沢山の観光客を集めています。
県営赤沢駐車場に車を置き、小田代、西ノ湖、千手ケ浜を循環する低公害バスに乗り換え
約40分で目的地の千手ケ浜バス停に到着、目的地は徒歩20分程度。
クリンソウは個人の方が管理されている場所で、ロープ柵に周回路も整備されて見学には大変便利ですが、昨今の熊出没は日光も同じで、撮影当日もバス停を降りて木橋を渡ると、その上にまだ新しい熊の脱糞を発見。
辺りに気を付け、撮影も無事終わり一息つくと「熊が出た!」と騒ぎに。樹上の熊の親子を見つけた人がいて、音を立てずに皆で静かに退散でした。
写真の撮影は昨年の六月中旬。今年はまだ間に合いますから、熊に気を付けて是非出掛けてみてください。


最近のトピック

「皐月俳句会(兵庫県姫路市)」 ―城跡の公民館で歴史を重ね―
「八ヶ岳句会」 —八峰を望む四季の暮らし―
「荻窪句会」-角川源義氏の旧邸宅で四季折々の草花と供に –
「吾亦紅句会」 —新鮮な俳句表現を求めて―  
京都あけぼの句会  祇園祭り前祭巡行の日に句会

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主宰の1句

画像を表示する 「雉」主宰一句
『天つ白山』平成24年「黒葡萄」より。句集『天つ白山』の表題句でもある
田植も終わり腰に手を遣る農婦、ふと振り返ると、そこに霊峰白山が鴇色に染まり聳え立っている。田植を済ませた安堵感とともに「鴇色に」の措辞による状況描写の見事な作品だ。


「雉」俳句会について


「雉」主 宰 田島和生(たじまかずお)
略 歴
 昭和12年 石川県加賀市生まれ
 昭和51年 沢木欣一主宰「風」同人
 昭和60年 林徹主宰「雉」創刊同人
 平成14年  超結社「晨」同人参加
 平成20年 「雉」主宰継承、現在に至る。

句 集
 『青霞』(平成5年1月)
 『鳰の海』(平成19年12月)
 『天つ白山』(平成27年3月)
著書・編著書
 『新興俳人の群像「京大俳句」の光と影』
  (思文閣、平成17年)
  (第20回俳人協会評論賞受賞)
 『文学に登場した播磨の昨今』、
『俳句有情』(エッセイ集)、
 『飛鳥を歩く』、『えひめ俳句歳時記』、
俳人協会評議員、日本現代詩歌文学館評議員、
京都朝日カルチャーセンター元俳句講師、
大阪俳句史研究会会員、

      主宰推薦句

令和七年六月号
うす紅の蜆殻打つ春霙          鈴木 厚子
踏台によろよろもして雛納        二宮 英子
彼岸寺手擦れにひかる百度石       中野はつえ
雀の子跳ねて親鸞さまの肩        川口 崇子
川べりの傾斜をうづめ土筆生ふ      浜田千代美
笙を吹く禰宜の猫背や月朧        藤井 亮子
初花や巫女舞ふ鈴のりんりんと      井上千恵子
花吹雪道の片方に吹き溜り        上原カツミ
盛り上がる仁王の肩の春埃        藤戸 紘子
切株のまはり地獄の釜の蓋        山田 初枝
春日和大三角の飛行雲          小林 亮文
木漏れ日の躍るせせらぎ土筆生ふ     黒田 智彦
雛の家靴揃へぬぐ男の子かな       濱本美智子
雨粒のしづかにしみる野焼跡       寺田 記代
走り根に傾ぐ祠や苔の花         清岡 早苗
永き日の人につきくる家鴨かな      三上 節子
卵白を子の泡立つる春休         松永 亜矢
泥かぶり目玉立てたる潮招        馬木 芳子
霾ぐもりペンの音せる自習室       山崎 和子
爪染めて八十乙女さくら餅        三河 四温
深川の通り抜けきて浅蜊飯        斎藤 直子
啓蟄や一鍬ごとの土の色         生田 章子
両岸に山吹続く流れかな         津川 聖久
芽吹き山丸き野風呂に一人かな      池田 善枝
早々と蝶の舞ひ飛ぶ島の畑        渡辺 節子