5月17日(日)の夜明け前に八王子の家を出て、総会開催地金沢へ北陸新幹線で向かった。会場のホテル金沢に荷を預け金沢城を散策する。高々と巡らされた城壁の所々がシートで被われているのは、能登半島地震の傷跡である。濠沿い百メートル程に亘って、崩れた岩や石が番号を付して修理に備え整然と並べられていた。二の丸御殿も復元工事中だった。ホテルに戻り貸切りバスに乗車、「雉」ゆかりの三つの句碑と東茶屋街の吟行へ出発した。
バスは犀川に沿う細い道を進み犀川神社へ。艶やかな石蕗の葉に囲まれた先師林徹句碑「石蕗の花言葉短くあたゝかく」に久方振りにまみえる。金沢は林徹先生の家郷。平成18年建立。
次にバスは犀川の少し上流の寺町高岸寺を目指す。高岸寺は前田家と深い関係を持つ名刹。「雉」創刊同人泊康夫氏の妹御で「雉」同人の中山ち江様の嫁ぎ先でもある。寺門を入ると直ぐ右隣の桜の木蔭に「かなかなの魂ふるばかり加賀の國」の田島和生主宰の句碑が建つ。中山様と御住持が温かく迎えて下さった。加賀は田島主宰の故郷。令和4年に建立された。
バスは前田利家と正室松が祭神の尾山神社へ。境内の新樹蔭に「鶏頭を三尺離れもの思ふ」の優美な細見綾子句碑が建つ。昭和40年所建立。
最後に江戸時代の風情を色濃く残す東茶屋街を吟行する。町屋の軒に夏燕が巣を作り、巣立った子燕が石畳の通りを飛び交う。
ホテルに戻り同人会総会。午後6時半からの懇親会では、アトラクションの圧巻の加賀獅子舞に加賀百万石を実感する。
二日目は吟行句会に一喜一憂し、楽しく有意義な同人会総会が北陸の会員の皆様の団結力で無事終了した。
(森 恒之記)
第29回「雉」同人会総会、金沢大会参加記
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