静岡には『風』の元会員と、新たに参加した会員を含む、約60名からなる俳句集団「季節風」があります。『風』の写生を基盤に自由な発想と新鮮な俳句表現を追求し、15の句会が互に交流し乍ら毎月それぞれ俳句を楽しんでいます。又、年数回の同人鍛錬会や春秋の吟行会を実施し、隔月で機関誌「季節風」を発行しております。
私が主催する「吾亦紅句会」には、『風』出身の7名(「万象」「伊吹嶺」「雉」所属)が在籍してをり、毎月第一木曜日の午後1時から、静岡市の葵生涯学習センターにて句会を開催しています。句会では互いの句について活発な意見交換が行われ、充実した時間を過ごしています。
(令和6年10月3日の句会より)
地の果ては海のはじまり鳥渡る 逸美
蓮の実の飛んでカレーは中辛に 裕子
黄昏の風に笑み栗こぼれけり ゆき子
夫の墓訪うて色無き風の中 たか
稗の穂の稲より高き登呂田かな 初枝
新米の袋の塞ぐ納屋の口 千代子
身を起こし咲く花のあり野分あと 美成子
小林美成子記
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