【お知らせ】
「立春」も過ぎて、歳時記も春へと変わり、編集部も1月より新体制へと変わりました。
新編集長に石井和子さんが就任され、副編集長には浜田さんと津川さん。
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日頃から大変お世話になっている編集部ですから、引き続き会員の力で支えていきましょう。

京都あけぼの句会  祇園祭り前祭巡行の日に句会

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平成20年「雉」主宰を継承された田島和生先生より、京都に句会を作りたいとのお話しがあった。当時、京都朝日カルチャーセンターの俳句教室でご指導を受けていた私は「雉」に入会したばかりであり、今は亡き東和子さんを紹介され、会場探しや会員の募集等の準備を始めた。
そして、平成22年11月21日(日)、第1回京都あけぼの句会が発足した。

初回の参加者は17名。関西句会から駆けつけて下さった「雉」の会員、京都朝日カルチヤー俳句教室の仲間、新聞の募集記事を見た人達、先生からの紹介者など初心者も加わり、田島先生のご指導の下、初々しくも充実した発足句会であった。
会場は当初の同志社同窓会館から、1年後に京都御苑東の「同志社新島会館」に移した。
同志社大学設立者の新島襄・八重夫妻の旧邸に隣接し、環境も良かったが、平成26年3月より、京都市東山いきいき市民活動センターに会場を移し現在に至っている。
京阪三条駅、京都市営地下鉄東西線の東山三条駅に近く、京都市以外からの参加者にも便利で、快適な会場である。

毎月第3水曜日の午後1時~4時、投句5句を持ち寄り、開催しているが、ご無理のない限り田島和生主宰にお出で頂き、ご指導いただいている。
「俳句の上達を目指し切磋琢磨して学ぶ」ことを目的として、大先輩の小谷廣子さん以下入会数年の会員迄、「句会は楽しく俳句は厳しく」との田島主宰の教え通り、和気あいあいと学んでいる。

現在の会員数は13名(男性4名・女性9名)。参加者は6府県にまたがり各地の自然や行事を作品を通して楽しませてもらっているが、もう少し仲間が増えることを願っている。
7月17日(水)の句会は、折しも祇園祭りの前祭山鉾巡行の日であり、開始時間を遅らせて各自都大路で観覧後、余韻に浸りながら会場に集まった。

当日の田島和生主宰の秀句と参加者の主宰選の作品を一句ずつ紹介する。

 祇園囃子風にたまゆら河向かう      田島 和生

(田島和生主宰特選)
 眠る手に団扇の動く海の家        椿 恒平
 まとひ来し藪蚊風呂にて打たれけり    新谷亜紀
 梅雨深し使はぬ窯に火伏札        熊村あけみ
 
(田島和生主宰並選) 
 大広間振子時計の音涼し         田子正流
 ようようと長刀鉾の辻回し        山田流水
 一番鉾太刀を一振り神の稚児       阪本節子
 裾捲り四万十川へ入る夏         川添弘幸
 面倒な話は抜きに心太          田子カンナ
 木下闇より白状の乙女かな        小谷廣子 
 張りし囲に雨粒光り蜘蛛は留守      居相みな子
 二度三度茅の輪くぐれば香のほのか    西本和子
 改修の瀝青臭ふ梅雨晴間         北嶋八重

北嶋八重記

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